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[レビュー2005年10月10日に発表された 

TBSドラマ特別企画 太宰治物語

Tales of Osamu Dazai

ふらふら歩く太宰より、ストーリーがふらふらしてる

豊川悦司演じる太宰治は、かなりいい。誰かと一緒にいても、いつも心は遠くにあって、どうやっても満たされない男。そのくせ退廃的な魅力を放っている。その声、その眼差し、その歩き方がたまらない。
真実(生きること)を求める気持ちが強すぎて、現実(生活すること)から遠ざかっていく太宰治から目が離せない。

しかしストーリーはまとまりがなかった。「明るい太宰を描く」と宣伝されていたが、ぜんぜん明るくないし、暗くもない。どのくらい史実に忠実なのかわからないけど、おもしろくないのでは意味がない。
どの事件が、どの作品に、どのように反映されたかを、多方面から分析してほしかった。

太宰治のキャラクターがよかっただけに、惜しまれる。

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