レビュー  1986年12月16日  に発表された 

アウトランダーズ OVA
Outlanders

2ツ星

やっぱり無理があった

発売当時、私は15歳。あのころ、真鍋譲治の絵柄は時代の最先端を走っていた。私もファンで、原作コミックを揃えていた。しかしOVAを借りる経済的余裕がなく、鑑賞したのは2017年だった。31年後だよ、まったく。

感想を述べると、おもしろくなかった。作品が古いからではなく、当時見ても落胆しただろう。ストーリーがめちゃくちゃ。もちろん、45分の尺で原作の魅力を完全再現できるはずないが、それを承知でOVAを作ったのだから、もうちょい工夫してほしかった。ナレーションがないから、状況や世界観がわからない。シーンが飛び飛びだから、登場人物に感情移入できない。そして唐突な幕切れ。原作が好きな人しか買わないのに、原作が好きな人ほど泣かせている。

と言っても原作連載中のアニメ化だから、工夫の余地はあまりなかったかもしれない。ぶっちゃけ、第一話だけ45分で描いてよかったと思うが、あれこれ試す時代でもなかったか。

原作について

OVAについて語ることはないから、原作漫画の感想を述べておく。主人公カームは緑の髪で、角があり、ナイスバディで、強気という、『うる星やつら』のラムそっくりのキャラクターだった。『うる星やつら』が終了した1986年に、ラム役の平野文がカームに移転したのも、当時は話のネタだった。しかし『アウトランダーズ』は『うる星やつら』のようなキャラクターを使いつつ、ハードなストーリー展開が魅力だった。

ストーリーを要約すれば、バカップルの駆け落ち騒動だ。カームが矛を収めれば万事解決なのに、できない。一方、銀河帝国皇帝も意地っ張り。その衝突に巻き込まれ、多くの人が死んでいく。モブキャラだけでなく、仲間たちも死ぬ。くだらないと言えばくだらないが、当時はすっかり魅了されていた。あのころの私たちは、反逆に憧れていたのかもしれない。

それから地球壊滅がショックだった。まだSF小説もよく読んでなかった当時の私にとって、ありえない展開だった。これで哲也は完全に自由となった。その喪失と高揚がたまらない。

OVAを見たことで、いろいろ思い出してしまった。また原作を読んでみようかな。

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アウトランダーズ OVA