レビュー  2012年04月06日  に発表された 

非公認戦隊アキバレンジャー (全12話+総集編)
Unofficial Sentai Akibaranger

5ツ星

ありそうでなかったメタフィクション

あらすじ

秋葉原で喫茶店を経営する葉加瀬博世は、父から送られてきた装置をもとに非公認戦隊アキバレンジャーの変身システムを開発する。システムに必要な「妄想力」をもった3人もスカウトできた。しかしヒーローが存在する理由だけ見つからなかった。

くっだらないネタ番組と敬遠していたが、友だちに勧められて鑑賞する。おもしろかった。パロディなのに、オリジナリティがある。低予算なのに、完成度が高い作品だった。

妄想力による変身システムも、システムが先にあって敵がいない状況も、かつて見たことがないプロットだ。各エピソードも趣向が凝らされている。妄想世界からの侵食、現実感の喪失、てこ入れ、新展開、自分たちがテレビ番組の登場人物であることに気づくメタフィクション、原作者との戦い......。個人的なヒットは、現実の自分を見て我に返ってしまうシーン。身にしみる痛さだった。

最初はキャスティングに難ありと思ったが、すぐ慣れた。うるさいレッド(和田正人)、立ち位置が微妙なブルー(日南響子)、じつは最年少だったイエロー(荻野可鈴)。ちぐはぐだけど、それが作品に合っている。それからマルシーナ(穂花)が魅力的だ。アニメじゃ定番のキャラクター造形だが、実写再現率の高さに驚く。ドクターZ(矢尾一樹)の妄想から産まれ、現実世界に飛び出してきた彼女は、いかにしてアイデンティティを獲得したのか? マルシーナを軸に第2期を作ってほしい。

低予算の特撮番組はいくつかあるけど、群を抜いた完成度。素晴らしい。「してやられた」と思えるほど、おもしろかった。



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思考回廊 レビュー
非公認戦隊アキバレンジャー (全12話+総集編)