レビュー  2015年09月29日  に発表された 

Nevermind (PC)
Nevermind

2ツ星

練り込みが足りない

医療技術が発達した近未来。プレイヤーはトラウマ治療の専門医(Neuroprober)となって、患者の精神世界(mindscape)にダイブする。歪んだ空間を探索し、「記憶の写真」を10枚回収して、トラウマの原因を特定できればステージクリア。

一人称視点のホラーアドベンチャーで、モンスターとの戦闘なし。夢枕獏の「サイコダイバー」シリーズや映画「ザ・セル」などを彷彿させる世界観。精神世界にダイブするシーンはゲームじゃ珍しくないが、それを専門にする切り口は珍しい。病院を活動拠点にするのは「ライフ&デス」(1988)っぽい。

患者は心を病んでいるため、mindscape は不気味に歪んでいる。渦巻く通路、溶解する車、こちらを見続ける礼拝客などのビジュアル表現はおもしろいが、それだけ。探すものがわかってないから、手当たり次第にインタラクトすることになり、疲れる。おまけにトラウマストーリーは、ステージの情景や写真といまひとつ符合しない。治療した実感がない。

ダイブする前に患者と話すシーンがあれば、仮説を立てて探索することもできるだろう。「○×を探せ」と目的意識がある方が楽しめるし、意外性も演出しやすい。
あるいはトラウマというモンスターとの戦闘があれば、直接的にカタルシスを得られただろう。おそらく「戦闘のないゲーム」を作りたかったのだろうが、戦闘がいかに手軽にプレイヤーを楽しませるかを踏まえなければ、ただ物足りないだけのゲームになってしまう。

次の世代に期待しよう。



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