レビュー  1994年03月26日  に発表された 

押繪と旅する男
The Traveler with the Pasted Rag Picture

2ツ星

これ、アカンやつや

原作が幻想的な短編小説だから、そのまま映像化するのは無理とわかってる。わかっているが、ここまでヒネってしまうとは思わなかった。まったく別のストーリーになったわけじゃない。主人公の視点が定まらなくて、物語に入っていけなかった。

老人の演技はすごい。鷲尾いさ子が演じる兄嫁もすてき。消滅した兄と、年老いた弟が、列車に揺られるシーンも素晴らしい。しかし全体としてはチンプンカンプンだ。

ラスト、登場人物たちが砂丘に出てきて、蜃気楼を見る。まるでカーテンコールに集まったキャストが、観客席を見ているようだ。これも印象的なシーンなんだけど、物語としての意味がわからない。

原作が原作だから、しっかりした起承転結やテーマ性は実装できないだろう。しかしそこに挑んでほしかった。何度も見れば、監督の意図がつかめるかもしれないが、2度見る気にはとてもなれなかった。

 Googleで「押繪と旅する男」を検索する
 Wikipediaで「押繪と旅する男」を検索する
 IMDBで「The Traveler with the Pasted Rag Picture」検索する

コメント (Facebook)

[ASIN] B00005EDV0
思考回廊 レビュー
押繪と旅する男