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[レビュー1974年10月27日に発表された 

刑事コロンボ (#28) 祝砲の挽歌

Columbo: by Dawn's Early Light

皮肉な構図による皮肉なドラマ

コロンボシリーズの中でも、とりわけ印象に残っているエピソード。単純ゆえに証拠のない犯罪を、"だれにも見られてはならないリンゴ酒"によって時間と場所を特定するとは。推理と言うより、立証方法が見事だった。

大佐は犯罪の最中でも教育者である自分を消せなかった。そんな大佐であればこそ罪を犯してしまったわけだが、それが生徒の不始末によって暴かれていくのは、たまらない皮肉だった。

すべてを暴露されても、大佐は毅然とした態度を崩さなかった。コロンボをたたえ、校則違反した生徒に罰を与えて、去っていく。うーん、かっこいい。しかしここは陸軍幼年学校であり、原題(By Dawn's Early Light)がアメリカ国歌から抜粋されていることを考えると意味深だ。

なんのために規律があるのか?
だれが犠牲者で、なにが救われたのか?
70年代アメリカの日差し、建物の影、渇いた空気が心に残る。

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