レビュー  1999年01月15日  に発表された 

ヴァイラス
Virus

3ツ星

モンスター不要

宇宙の彼方からやってきた電磁波生命体が、宇宙ステーション「ミール」を経由してロシアの衛生探査船ボルコフ号のデータベースに侵入。そこから人間について学び、これを絶対に滅ぼすべき敵=ヴァイラス(ウイルス)と認識し、人類絶滅を開始する。
もうね、設定が荒唐無稽すぎる。「宇宙からの侵略者」とか「ナチス・ドイツの秘密兵器」で十分なのに。1999年だからパソコンが普及し、データ生命体がホットな題材だったのだろうが、だったら探査船なんか舞台にしなきゃいいのに。しかも人間のパーツをくっつけて怪物を作るとか、攻撃方法もややこしい。データ生命体なら実体をもたなくていいんじゃないの?

しかし注目すべきはモンスターより人間ドラマ。船長の判断ミスで積荷を失った運搬船シースター号のクルーたちは、漂流するボルコフ号を発見して狂喜する。高価な機材を積んだボルコフ号をロシア政府に引き渡せば、救助財産の10%が謝礼金として支払わるからだ。しかし生存者が見つかったことで緊張が走る。乗務員がいた場合、謝礼金はもらえないからだ。こんな法律が実在するとは思えないが、おもしろい。
このまま帰国すれば莫大な借金を背負うクルーたち。謝礼金のため生存者を殺すべきか否か? ところが怪物が邪魔をしてドラマが展開しない。結局、怪物を退治して終了。おいおい、モンスター不要じゃないか。

救助財産より、モンスター発見の方が価値あるし、それより生き残ることが大事だろう。そのへんの葛藤を描いてくれればよかったのだが、まぁ、期待しすぎか。

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