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[レビュー1998年02月25日に発表された 

A KITE -カイト- (全2話) A KITE

こいつぁ、かっこいい!

『イエロースター』につづいて観賞。エロのクオリティは高いが、前後編あわせても10分足らずと短く、なくてもストーリーに影響しない。実際、カットされたバージョンも作られている。アダルトアニメとしては実用に耐えないが、美少女暗殺者のアクション映画としては白眉の出来だ。ロブ・コーエン監督が絶賛するのもうなずける。取って付けたようなエロだが、なければ一般OVAにまぎれて、これほど評価されなかったかもしれない。梅津泰臣の狙い目は正しかったようだ。

砂羽(さわ)がたまらなく魅力的。親を殺された被害者が、加害者に抱かれながら、無関係な人を殺しまくる。彼女は矛盾を感じていないようで、ターゲットを間違えたと指摘されても気に病むことはなかった。表情は乏しいが、感情が欠落しているわけでもない。なんとなく理解できるところがいい。
彼女の暗殺スタイルは、可憐な容姿を活かした不意打ち。技術や体力より、度胸が問われる超近距離だからこそ、何事にも動じない砂羽のメンタリティが長所となる。しかし完璧ではなく、死を恐怖したり、運で切り抜けるところも素晴らしい。ガラス細工のナイフのように、鋭さと脆さを兼ね備えている。ありそうでなかったキャラクターだ。

わずか1時間で、ここまで楽しませてくれるとは。2時間の映画を撮らせたら、すごいものを作ってくれそうな期待感があるよ。

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