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[レビュー1968年06月15日に発表された 

牡丹燈籠 (山本薩夫監督)

The Bride from Hades

ストレートな映画化

新三郎(浪人→旗本)とお露(旗本→遊女)の身分を逆転させ、また新三郎を不自由に描く(寺子屋の先生になれない)ことで、お露への憐れみと共感を生んだのはおもしろい。しかしお露が死霊とわかると心変わりするのは戸惑う。原作どおりなんだけど、興ざめだ。新三郎は遊女に恋したのではなく、武家の娘に恋していたのか?

それと西村晃の伴蔵が目立ちすぎる。お露との関係も乏しいし、お峰の横槍も唐突。裏切りそうな男が裏切ってもインパクトがない。しかし結末はあざやか。「栗橋宿」や「お峰殺し」を大胆にカットしたのも見事だった。

フィルム感度が低いので、闇が濃い。ふわーっと幽霊が移動するのは圧巻だ。

妄想リメイク(ゆっくり文庫)

私なりに翻案した動画を作ったので、よかったらどうぞ。

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