レビュー  1968年04月20日  に発表された 

怪談雪女郎
Kaidan Yukijorou

4ツ星

妖怪から観音様へ

誰もが知ってる昔話を、よく80分の映画にふくらませたもんだ。しかも、おもしろい。主人公を仏師にして、観音様を掘るというテーマを与えることで、雪女との関係に大きな意味が与えられた。
中盤の見せ場は、雪女にちょっかい出した役人たちが冷凍されるところ。雪女は役人どもの悪行を告げ口しなかったのに、愚かな連中だ。こういう場面では、やはり人外の正義に喝采を送ってしまう。

正体が露見して家族を捨てるラストは同じ。観音様のように慈愛に満ちた女性が、なぜ唐突に去ってしまったのか。雪女の掟が理解できない。しかし理解できないことも、ひとつの魅力と言える。『人魚姫』をハッピーエンドに変えたディズニーなら、どんな改変をするだろう?

ゆっくり文庫

好みの翻案作品がなかったので、自分で作ってみた。旧日本社会の常識に照らすと、雪女の気持ちがわかります。


[解説ページ] 【ゆっくり文庫】小泉八雲「雪女」

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怪談雪女郎