亡霊学級 少女の戦慄 Bourei Gakkyu 2 Shoujo no Senritsu

1997年 日本映画 2ツ星 学校

会話のない食卓がいちばん怖い

あらすじ

両親を亡くしたミチルは、母の妹の家に引き取られるが、1年経っても打ち解けられずにいた。従姉妹のミカとは仲良くなれたが、同じ男子生徒を好きになったことでギクシャクする。ある日、ミチルは学校で古いセーラー服を着た少女の霊を目撃する。霊はミカに取り憑き、ミチルを呪いはじめた。

『亡霊学級』の2作目。前作との関連性はない。原作にも関連していない。ここまでちがうなら、オリジナルタイトルでよかったのに。『亡霊学級』の名を冠する方が注目されるのだろうか。まぁ、私もタイトルから視聴を決めているから、効果は大きいのだろう。このころは『新耳袋』や『ほんとにあった怖い話』といった美少女B級ホラー映画で使い回せるタイトルがなかったのだろう。

ストーリーは前作よりわかりやすい。少女たちの関係がメインであり、怪奇現象はなくても成立しそう。怖かったのは会話のない食卓。ああいう雰囲気はいやだ。それから攻撃しづらい敵。モンスターよりタチが悪い。古いセーラー服の少女は母親で、自分が産んだ子を呪い殺そうとしていた。けっこうショッキングな展開だが、主人公と同様、なぜ殺そうとするのか理解できなかった。三角関係のもつれも解消されてない。出だしはよかったので、きちんと着地できなかったのは残念だ。
でもまぁ、キャストは好演しているし、それほど悪くはなかった。

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