レビュー  1999年11月05日  に発表された 

約束の果て / ウルトラセブン1999最終章6部作 (4/6)
Heisei Ultraseven(1999) The Final Chapters 4 The End of the Contract

2ツ星

宇宙人は罪を水に流せるか?

あらすじ

パトロールのため訪れた港町で、カザモリは奇妙な老人と、シマ隊員は美しい女性と出会う。ほどなく町に過去の情景が流れ込む。混乱する町で老人、美女、そしてタクシー運転手が錯綜する。
老人は浦島太郎だった。竜宮城を出るときに渡された貝を開けてしまったため、記憶と若さを失ったのだ。浦島太郎を追いかけてきたのは亀(タクシー運転手)と乙姫(美女)だった。

これまた、もどかしいエピソード。
浦島太郎は乙姫を裏切るつもりで貝を開けてしまったのか? 太郎は貝を開けると乙姫が死ぬことを知らなかったようだし、記憶を取り戻すと涙を流して詫びたことから、好奇心で開けてしまったように思う。それなのに、乙姫(妹)は許さないと言う。最初から罰するために上陸したのだろうか?
亀(タクシー運転手)は、いのちの恩人である太郎を守りたいのか、主人の復讐を手伝いたいのか? 記憶を取り戻すことに主眼が置かれ、約束を破った罪と罰についての言及が足りなかった。

シマ隊員はもう少し物語に絡んでほしかった。大人になって、自分を捨てた父を許せるようになったというくだりは、シリーズ全体を通してみると、人間の身勝手さを暗示しているようにも見えるが、そこまでの強調はない。むしろシマ隊員が、乙姫(姉)が不倫して生まれた子どもだったりすれば、罪を水に流すことがテーマになったかもしれない。

物語の流れを見れば、乙姫や亀が宇宙人であり、竜宮城が宇宙船であることは明らかだが、そのへんの描写もあいまい。ファンタジー色も悪くないが、やっぱりSFに落としてほしかった。


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約束の果て / ウルトラセブン1999最終章6部作 (4/6)