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[レビュー1989年04月01日に発表された 

ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!

Lupin III: Bye Bye Liberty Crisis

そこそこ楽しめればいいじゃない

劇場版でもテレビシリーズでもない、TVスペシャルの第1弾。ルパン三世シリーズを有名にしたのは『ルパンVS複製人間』のSF路線や、『カリオストロの城』の人情なのだが、そこまで突出したクオリティでなくともシリーズを継続できることを証明している。

ストーリーはまとまりがない。タイトルにある「自由の女神像」がキーになるのは中盤まで。後半は謎の美女イザベルが物語を牽引するのだが、複雑な設定を持ち込んだせいか、歯切れが悪くなり、ラストは人類滅亡をかけたドタバタと人情劇で誤魔化される。イザベラのデザインは好きなんだけどねぇ。
昨今のTVスペシャルでは当たり前のグダグダ感は、じつは第1弾からあったんだな。

本作が失敗していれば、ルパン三世シリーズはとっくに終わっていただろう。その代わり十数年後に、まったく新しい形でリメイクされたかもしれない。延命されたのはいいことだったのかどうか。悩ましいところだ。
冒頭、ルパンが自分の行動パターンをコンピュータに盗まれ、仕事に情熱を感じなくなっている設定は、いろんな解釈ができておもしろい。

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