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[レビュー1980年05月08日に発表された 

伝説巨神イデオン (全39話)

Space Runaway Ideon [TVA: 1980.05.08-1981.01.30]

恐怖がすべてを狂わせていく

死にたくない! 私はまだ生きていたい!
殺されたくないから、敵を殺す。襲われたくないから、先制攻撃する。もう追ってこられないよう、母船ごと撃滅する。その圧倒的なパワーを恐れた敵は、さらなる大軍勢を率いて追撃する。敵も味方も経験から学び、互いの弱いところをついて行く。それは卑劣で、残酷な手段へとエスカレートしていく……。

ソロ・シップもバッフ・クランも、地球もアジアンもキャラルも、みんな恐怖に駆られている。無限力・イデの存在が、人々を恐慌に陥れているのだ。なんと絶望的なストーリーだろうか。

TVシリーズでは、人間描写がすごかった。
宇宙規模の危機に瀕している中で、人々の言動の基底にあるのは、身近な人への愛や憎しみ、嫉妬、虚栄心、自己顕示欲だったりする。
あまりにも生々しいので、見ていられないこともあった。

ここまでグロテスクに、人間の内面を描いた作品もないだろう。

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