レビュー  1999年12月31日  に発表された 

わたしは地球人 / ウルトラセブン1999最終章6部作 (6/6)
Heisei Ultraseven(1999) The Final Chapters 6 I'm an Earthling

4ツ星

知ってしまった罪と罰

あらすじ

カザモリの前に謎の女性があらわれ、オメガファイルに隠された真実を解放するように求めた。オメガファイルには地球人にとって不都合な真実が記録されているという。真実を探ろうとしたカザモリは逮捕され、ウルトラセブンであることが暴かれる。カジ参謀は、秘密を知ったウルトラセブンの処刑を決定する。

フィナーレにふさわしい壮大なエピソード。おもしろいんだけど、罪の話ばかりで罰の言及がなかったのは気になる。「宇宙の掟」を破ったウルトラセブンは、なんらかの罰を受けるんだろうか? やはりセブン上司が出てきて、「地球人が侵略者とわかった上で味方すれば、おまえは罰せられるぞ!」と警告してほしかった。またオメガファイルを公開したことで、地球人が全宇宙から敵視される可能性はどのくらい減ったのか? 全宇宙の怪獣が押し寄せてきて、一種でもいいから地球人に味方してくれる宇宙人がいないと、公開した意義がない。

セブンが亡骸を弔ったフルハシ参謀をタイムスリップさせ、歴史の証言者にするというアクロバティックを仕掛けておきながら、フルハシ参謀の言葉はあまりに少ない。地球人のなにを信じればいいのか? カザモリを信じてくれたから、地球人を信じると言うには、迷った時間が長すぎる。

ノンマルトの思惑もよくわからない。宇宙の掟という、いわば法廷に訴えた以上、期待する罰があっただろうに。彼女の目的はセブンを排除することなのか、地球人を罰することなのか、地球人の危険性を宇宙に宣伝することなのか? デリケートな問題だけど、もう一歩、踏み込んでほしかった。

例によって演出不足だが、プロットは素晴らしい。おもしろかった。


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わたしは地球人 / ウルトラセブン1999最終章6部作 (6/6)