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[レビュー1988年12月30日に発表された 

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

Mobile Suit Gundam: Char's Counterattack

監督はなにを見せたかったのか?

かつて「チャンスは最大限に活かす」と言い切った男がなぜこんな失態を? シャアの女々しさは目を覆わんばかり。登場人物たちはみんな身勝手で、信念も正義もない。くだらない意地の張り合いで、多くの人が殺されていく。「これがリアルな戦争」と言われればそれまでだが、わざわざロボットアニメで描くことだろうか?
ラストの安っぽさはどうだ? 気合でなんとかなるような状況だったのか? 映画を見終えた後は、いや~な気分にさせられる。こんなアムロとシャアは見たくなかった。

子ども向けアニメで生々しい現実は隠しておけと、言いたいわけじゃない。無惨なシーンを出すのはいいが、きちんと料理してほしいのだ。動物の内臓をドンと机の上に置いて、「これが現実だ」と言われても不愉快だ。内蔵もおいしく食べたいんだよ。

νガンダムやギラ・ドーガのデザインがよかっただけに、惜しまれる。
「富野監督はヤバイ」
そう確信することになった作品でもある。


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