監督はなにを見せたかったのか?
かつて「チャンスは最大限に活かす」と言い切った男がなぜこんな失態を? シャアの女々しさは、目を覆わんばかりだ。登場人物たちはみんな身勝手で、信念も正義もない。くだらない意地の張り合いで多くの人が死んで(殺されて)いく。それがリアルな戦争だと言われればそれまでだが、わざわざロボットアニメで描くことだろうか?
そのくせ、ラストに向けての展開は不気味なほど安っぽい。
映画を見終えた後は、いや~な気分にさせられる。
子ども向け生々しい現実は隠しておけ、というわけじゃない。無惨なシーンを出すのはいいが、きちんと料理してほしいのだ。動物の内臓をドンと机の上に置いて、「これが現実だ」と言われても不愉快なだけだ。
νガンダムやギラ・ドーガのデザインがよかっただけに、惜しまれる。
「富野監督はヤバイ」
そう確信することになった作品でもある。













