レビュー  2001年09月21日  に発表された 

ターミネーター2 拡張特別編
Terminator 2: Extended Special Edition

3ツ星

パーフェクトゆえに失格

『ターミネーター2』には劇場公開版、特別編、そして拡張特別編の3つのバージョンがあり、もっとも長い拡張特別編のエンディングは他と異なるらしい。それを友人に見せてもらったのだが、なるほど興味深い内容だった。

審判の日が回避された未来──。年老いたサラは、公園で遊ぶ子どもたちを眺めながら、メッセージを録音している。ジョン・コナーは上院議員になって、政界で戦っている。平和で、努力が報われた世界。シリーズを完結させる強い意志が感じられる。このエンディングが採用されていたら、『3』は作れなかった(作りにくくなった)だろうなぁ。

SFとしてはパーフェクトなエンディングだが、「未来がどうなるかわからない」と突き放した劇場公開版と比べると、鮮烈さに欠ける。続編を作るかどうかは別にして、未来が規定されないことは、本編のキーワードである「No Fate」にも符合する。どっちを採用するか、悩むところだ。

キャメロン監督は拡張特別編のエンディングを希望していたらしい。ならばディレクターズカットで復活させればいいのに、収録される製品を限定し、再生には隠しコマンドを要求するのは奇妙だ。死蔵させるのは惜しいが、今さら大々的に見てほしくない。そんな気持ちがあるのかもしれない。


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ターミネーター2 拡張特別編