レビュー  1997年12月23日  に発表された 

グランツーリスモ (PS)
GRAN TURISMO

4ツ星

認識を試されるゲームだった

実在するクルマの形状や挙動にこだわったレーシングゲーム。あいにく私は実在するクルマに詳しくないが、ボディの光沢や、ドリフトの感覚など、そのリアリティに衝撃を受けた。こんなゲームが、家庭で楽しめる時代になったのか。

しかしリアルになった分、ゲームは難しくなった。本物のドライビングテクニックが必要になったからだ。とはいえ、『グランツーリスモ』はゲームであって、シミュレーターではない。運転免許を取っていたから、現実のクルマとの違いはわかる。かといってゲームとして割り切れない。友だちが持っていたGT-Rに乗せてもらうと、さらに感覚が狂う。

ゲームに集中すると、どうしても身体が動いてしまう。コントロールパッドに引っ張られ、2プレイ側の視界を妨害することもしばしば。ネジコンを使うと身体の動きは収まるが、自分がなにを操作しているのかわからなくなる。
ゲームそのものは難しくないが、ゲームをゲームとして認識することが難しかった。

本作が切りひらいたリアル系レーシングゲームは、今も進化を続けている。しかし最初の衝撃は、やはり格別のものがあった。これは同じ時代に生きた人にしか、わかってもらえないと思う。

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グランツーリスモ (PS)