ロード・オブ・ザ・リング / 旅の仲間 The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
2001年 外国映画 4ツ星 ファンタジー:剣と魔法未読の人には敷居が高かったか
「映像」と「物語」に分けるなら、「映像」に文句をつける人は少ないだろう。しかし「物語」はあまり親切ではない。世界観やストーリーを知ってる私でさえ、ついていくのがやっとだった。
第1に、指輪の説明が足りない。どんな魔力があって、どんな効果を及ぼし、どうしてフロドが運び役をするのか? 説明はあるんだけど、頭に入ってこない。基本中の基本が抜けてしまったことで、楽しめなかった観客は多いのではないか。
第2に、キャラが見えない。とりわけストライダー(アラゴルン)に感情移入しづらい。いきなり現れた韋駄天が王家の末裔といわれても困る。これは役者さん(ヴィゴ・モーテンセン)の表情が乏しいせいだろう。
スケールが大きいので、演出が追いつかなくなるのはわかる。わかるけど、惜しい。もし6部作だったらと思うが、コレクターズ・エディションを見ると、時間が足りないせいではないと悟る。まぁ、ガイドブック片手に何度も見ればわかるだろうし、それだけの価値がある映画だった。
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