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[レビュー1980年08月31日に発表された 

フウムーン

Fumoon

より大きな問題で、諸問題を吹き飛ばす

24時間テレビ「愛は地球を救う」のスペシャルアニメとして放送されたもの。原作は手塚治虫の「来るべき世界」。私は原作を読んでないが、もともと1,000ページ描いたのを300ページに削って出版されたらしい。それを91分にまとめるのだから無茶がある。
とはいえ、詰め込みすぎなのはアニメ化のせいではないだろう。むしろ、もっと大胆に削るべきだったと思う。

フウムーンは特殊すぎて、新人類と呼ぶのは抵抗がある。暗黒ガスの到来は、地球の環境汚染とは別次元の話だろう。超大国がいがみ合いや、矮小な儲け主義、盲目的な民衆が、事態をさらに悪化させるけど、地球規模の厄災だから仕方ないとも言える。
ロココが身を犠牲にして地球を救ってくれたけど、環境問題の改善も、人類とフウムーンが共存できるかどうかは未知数のまま。ロココの献身が、種族全体に伝わることを祈るばかりだ。

フウムーンのデザインはよかった。輪郭のないボディ、口がないのに感情表現が豊かで、個体差もある。風に飛ばされたり、身を寄せ合うところは、ぐっと来るね。こういうデザインは手塚先生の十八番だ。

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