かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄 (PS2) Kamaitachi no Yoru 2: Kangokujima no Warabe Uta

4ツ星

質より量！

『かまいたちの夜』(PS2)(1998)の続編。前作の殺人事件は劇中劇として引用されている。1作目と同じ登場人物で、まったく別の事件を解決すると理解するまで、戸惑ってしまった。

メインとなる「わらべ唄篇」で使われるトリックはかなり無茶で、推理モノとしての評価は高くない。しかし本作の魅力は、シナリオのバリエーションにある。オカルト、超能力、狂気、ギャグ、お色気……。よくも思いつくもんだと感心させられる。新しいシナリオルートに突入したときのギャップは、ほかの作品では味わえない。

それとグラフィックの向上に驚いた。3Dで表現された人物は匿名性を保ちつつ、リアルで美麗だった。背景もよく描けている。このフォーマットはいいね。

容易にマネできない個性を活かし、周辺要素もレベルアップしている。おもしろかった。