電人ザボーガー (全52話) Denjin Zaborger | Electroid Zaborger

1974年 特撮 5ツ星 ロボット:自律型 刑事・警察

とにかく熱いヒーローだった

最初に目につくのは捜査ロボット・ザボーガーだ。バイクから変形するギミックだけでなく、カラーリングやデザインがいい。頭にヘリコプター、足にラジコンカーを搭載し、耳はブーメランになるところもたまらない。これは普遍的な魅力なんだろうか? 最近の子どももザボーガーに興奮するのか気になる。
ザボーガーは「怒りの電流」で起動するため、大門が冷静なときは反応しない。不便に思えるが、大門の感情が高ぶれば、悪之宮博士の支配回路を焼き切ることもできる(第4話)から、これはこれで秀逸な設定だ。基本的に命令がなければ動かないが、命令の意味をちゃんと理解できる知性もあって、そのバランスが絶妙だった。

しかしザボーガー以上にかっこいいのは、大門豊。とにかく熱い男で、近くにいたら圧倒されそう。また、すこぶる頑健で、心臓が止まっても、コンクリートに詰められても死なない。素手でロボットを倒せるほど腕力があるので、ザボーガーなんか要らないんじゃないかと思えるが、大門の強さがあればこそ、ザボーガーとの信頼関係がきわだつ。

そしてもっと強烈なのは、悪之宮博士。その狡猾さ、慎重さは特筆に値する。序盤は次回予告もつとめていて、おもしろかった。ミスボーグとの組み合わせもいい。これぞラスボス。圧倒的な存在感だった。

リメイクしてほしいなぁと思っていたら、2011年に劇場版が製作された。賛否の分かれる出来映えで、もうリメイクより再放送を見たいと思うようになった。

ページ先頭へ