レビュー  2002年12月12日  に発表された 

クロックタワー3 (PS2)
CLOCK TOWER 3

1ツ星

悪いのはプロデュース

シリーズの正式ナンバリングタイトルだが、スタッフはちがうし、いくつかの用語が引用されているだけの別ゲーム。おまけに「無力な少女が逃げるゲーム」から、「魔法少女がスーパーパワーで魔物を撃退するゲーム」に変貌している。あからさまなタイトル詐欺だ。

CGムービー監督に深作欣二が起用されているが、さしたる魅力はない。ボーイフレンドとのラブラブタイムや、ミュージカル調の演出、唐突な場面展開、こけおどしの怖さは、深作監督の持ち味ではないだろう。中ボス対決で、「JUDGEMENT」と表示されたときは、がっくり気力が削がれた。ひどすぎる。

ぶっちゃけ、つまらないゲームだった。しかしストーリーが悪いわけじゃない。脚本の杉村升は、特撮ヒーローに強い作家だ。つまり本作はホラーやファンタジーではなく、特撮ヒーローとして見るべきなのだ。そう考えると、魔のモノと戦う宿命を背負った10代の少女たち(ルーダー)という設定も納得できる。魔法少女アニメっぽい演出も、むべなるかな。残虐表現は胸焼けするけど。
悪いのはプロデュースだ。「クロックタワー」や「深作欣二」のブランドを借りず、オリジナル作品として世に出すべきだった。やり方が卑屈だから、作品が歪んでいるように思う。

3年後に発売される『DEMENTO』は、『クロックタワー4』として企画されたものらしい。『3』よりクロックタワーらしいけど、オリジナルタイトルにして正解だったと思う。


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クロックタワー3 (PS2)