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[レビュー1991年03月09日に発表された 

ドラえもん(12) のび太のドラビアンナイト

Doraemon: Nobita in Dorabian Nights

しずかちゃん受難

舞台は絵本の中! 目的はしずかちゃんの救出! コンセプトは明瞭なのに、展開はわかりにくい。実在の人物(ハールーン・アル・ラシード王)を軸に、絵本の中と現実世界の過去(794年のバグダッド)がつながっていると言われてもピンと来ないよ。黄金宮で孤独の老いていたシンドバッドは、どの絵本に載ってるの? ガイドのミクジンも、絵本の中に入っていることに驚きもしない。なにがどうなっているやら。

ストーリーは緊張感があった。四次元ポケットを奪われ、海に放り投げられるのび太たち。奴隷商人に囚われ、砂漠を追い回されるしずかちゃん。かつてなかった大ピンチだ。ひみつ道具の不在を、シンドバッドのコレクションが埋めるのもおもしろい。ところが、四次元ポケットを拾ったのがミクジンと判明してがっかり。だったら早く出せよ! 無責任にもほどがある。

おもしろいシーンはいっぱいあるのに、状況のあいまいさが感動を損ねている。もっとシンプルでよかったと思う。


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