レビュー  2002年03月01日  に発表された 

ワンス・アンド・フォーエバー
We Were Soldiers

4ツ星

戦争を起こすのは政治家、戦って死ぬのは兵士たち......

戦争の実態をリアルに描いた作品。兵士だけでなく、その上官、あるいは敵軍の様子を交えることで、戦場全体の苛烈さ、虚しさが伝わってくる。なぜなら、戦争を起こした張本人は、そこにいないのだから。
ハル・ムーア中佐がいささかヒーローすぎるが、それでも多大な犠牲を出している。もっと愚かで、もっと傲慢な上官だったらどうなっていたことか。大東亜戦争時の日本軍の戦いを見てみると、それがわかる。いかなり理由があろうと、戦争は避けなければならない。失うものが多すぎる。

ハル中佐を寡黙に支えるベイジル・プラムリー上級曹長がまたよかった。彼は中佐ほど悩んでいないように見えるが、その内心はうかがい知れない。「今日はいい天気だな。サベージ軍曹」と声をかけるシーンは、ぐっと胸が熱くなった。その理由は自分でもわからない。

銃後の家族が描かれたのもよかった。戦死の知らせがいつ届くのか。そこには戦場に等しい緊張があった。家族もまた戦っていたのだ。

惜しむらくは、語り部である戦地特派員ジョー・ギャロウェイの出番が遅かったこと。十分な人物描写がなかったため、今ひとつ共感できなかった。


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