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[レビュー2002年02月28日に発表された 

ゼノサーガ エピソードI 力への意志 (PS2)

Xenosaga Episode I: Der Wille zur Macht

こういうのがウケるのか

本作はゲームではない。制作者が考える「壮大かつ感動的なストーリー」を一方的に見せられるサウンドノベルのようなもの。ユーザーが操作するのは、結末が決まっている戦闘や、カレーライスの運搬くらい。ぶっちゃけ、ユーザー操作は不要だ。「次へ」ボタンを複雑化しただけで、なんの楽しみもない。

私は『ゼノギアス』(1998)をプレイしてるので、本作の傾向はおおよそ予見できた。登場人物はみな極端に若く、美しく、高スペックで、協調性がない。会話は専門用語ばかりで、整合性がない。強制的な悲劇の連続になすすべもない。わかった上で見たのだから、あれこれ文句を言うのは筋違いだが、言わずにいられない。
ちまたで人気のKOS-MOSも、期待したほど魅力はなかった。決戦兵器に少女の容姿と疑似人格を与えた本人が、その言動を批判するなんて意味不明すぎる。『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』(2001)のレオのような事情を知らない民間人でなければ、AIとの対立は成り立たない。

それでも本作が40万本以上も売れたことを忘れてはならない。まぁ、分析しても勝利の方程式は見つけられそうにないが。

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