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[レビュー2002年12月14日に発表された 

ゴジラ(26) ゴジラ×メカゴジラ

Godzilla against Mechagodzilla

悲しい空回り

『エヴァンゲリオン』に強く影響された作品。ゴジラ襲来に備えて、初代ゴジラの骨から機龍《メカゴジラ》を作ったが、あえなく暴走する展開はそっくり。しかしエヴァンゲリオンとちがって機龍の正体は最初から明示されているため、死体を改造して同族と戦わせるという倫理的な問題につきあたる。劇中では少女が指摘するだけだが、本来はもっとクローズアップされるべきだろう。そこを追求しないなら、機龍の中身は最後まで伏せておく方がドラマチックになったと思う。人間の身勝手さがさらに強調されてしまうけどね。

ヒロイン・家城茜(釈由美子)は理解できない。自分の未熟さで仲間を死なせてしまったのなら、査問会でそう証言すべきだし、怒りをゴジラに向けるのはお門違いだ。つまるところ茜は「罰」を求めているだけで、機龍の正体にも、いのちの価値にも興味がない。こんなオペレーターに国の存亡を預けてしまうのは不安だ。政府はハコモノばかりに金をかけ、人材を軽んじているよ。

機龍の暴走も、茜の空虚さも、最後の決戦では表出せず、なんだかんだでゴジラ撃退に成功する。首相は、ゴジラに勝る戦力を保持したことを喜び、勝利を宣言する。
ううーん、これでいいのかなぁ?

科学が生命をもてあそぶことを批判したいわけじゃない。生き残るために手段を選ぶ馬鹿はいない。だが、えげつないことをやっておきながら、しれっと正義ぶるところが苦手だ。考えすぎだろうか? この疑問は、次回作で満たされることになる。

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