遊星よりの物体X The Thing from Another World
1951年 外国映画 3ツ星 SF:ファーストコンタクト 地球外生命「空から目を離すな!」
SFホラーの古典的傑作。当時の技術では「人間に同化する怪物」は表現できなかったため、フランケンシュタインのようなモンスターに立ち向かうサバイバルホラーになっている。単純と言えば単純だが、こういう古典が足場を固めてくれたおかげで現代の傑作がある。
調査を求める科学者、即時殲滅を命じる軍人、真実を伝えようとする記者が対立するが、事態が逼迫すると見解の差は棚上げされる。なんともほほえましい。ほぼ完璧な勝利で締めくくるラストは新鮮だ。私たちはいつから悲劇や破滅を求めるようになったのだろう?
意図した演出なのか、科学者と軍人が議論している前で、無線技士がせっせと巻きたばこを作るシーンがある。状況がわかっていないのか、自分には関係ないと思っているのか。自分の領分から出てこない技術者の姿も印象的だった。
本作にかぎらないが、古い映画はカメラワークが安定してる。地に足が着いているから、没入感が高い。調査隊に同行しているようだ。なかなか姿を見せない怪物。事件発生前からギスギスした人間関係。ガイカーカウンターの音。演出も冴えている。古いは古いが、おもしろかった。
- | 1951年版 | 1982年版(2011年版) |
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宇宙船 | 飛来した | 10万年以上前からあった |
舞台 | 北極、アラスカ | 南極 |
メンバー | 科学者、軍人、記者 | 調査隊 |
物体X | 血漿を養分にして繁殖する | 細胞と同化して成り代わる |
弱点 | 電撃 | 火炎 |
被害 | 負傷者は出るが全員無事 | 全滅 |
遊星からの物体X | |
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The Thing |
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妄想 |