ホワイトハンター ブラックハート White Hunter Black Heart

1990年 外国映画 2ツ星 実話に基づく

わかりにくい

実話をもとにしているが、「アフリカの女王」もジョン・ヒューストン監督も知らないので、今ひとつ没入できなかった。たぶん、黒澤明監督がモチーフだったら、だいぶ印象がちがったと思う。
そうした予備知識を省いても、なお、わかりにくい。ジョン・ウィルソンは傲慢だが、義侠心にあつい。言動はむちゃくちゃだが、その作品は高く評価されている。このあたりの基本設定がわかるのに時間がかかりすぎた。

そして、あっけないラスト。私はてっきり、「ホワイトハンター ブラックハート(白人の狩人は黒人の心を持っている=だから無為な折衝をしない)」と解釈していたが、真逆だった。
現実のアクションが終わると、架空のアクションがはじまる。そのシニカルさも、1回見ただけではわからなかった。

いい食材を扱っているが、万人に親しめる料理ではなかった。こうした反省が、のちのイーストウッド映画に活きているのかもしれない。

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