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[レビュー1982年06月18日に発表された 

ファイヤーフォックス

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「ロシア語で考えろ!」

前半はスパイの心理を、後半は戦闘機の空中戦を描いているのだが、つながりはよくない。主人公を悩ますベトナムの悪夢や、同士たちの壮烈な覚悟は、後半では嘘のように忘れられている。
半ばを過ぎてようやく登場したファイヤー・フォックスは、今ひとつかっこよくない。そして逃避行。驚異の戦闘能力や、思考制御の優位性はよくわからないまま決着がついてしまう。前半は遅すぎ、後半は早すぎるよ。

ボイスログをとるため、いちいち状況説明するところがおもしろい。観客に緊迫感を伝える工夫だと思うけど、ちっとも成功していない。英語で記録して、ロシア語で考える設定に無茶があるし、肝心のドッグファイト中は言葉が足りない。これなら無言の方がよさそうに思えるが、それはそれで批判されただろうから、映画の演出は難しいな。

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