アナコンダ Anaconda

1997年 外国映画 2ツ星 動物パニック

真に恐るべきは、押しかけエイハブ船長

目玉であるアナコンダは今ひとつ迫力がない。ハッキリ姿を見せちゃうと、CG技術の拙さが目立つ。97年当時はよかったが、いま見るとしょぼい。やっぱり怪物は堂々と姿をさらさないほうがいい。

一方で、ジョン・ヴォイド演じる遭難者は怖かった。だんだん態度がでかくなり、気がつけば撮影隊を支配している。有害とわかっても、法に反するまで排斥できない。現代人の弱さが露呈している。ハッキリ言って、アナコンダより100倍怖い。

惜しむらくはジョン・ヴォイドにアナコンダ捕獲の秘策がなかったこと。その場にあるものを利用するだけ。実際には効かなくても、「これがあれば倒せる」みたいな秘策があれば隊員を説得できただろうに。知恵があるのやら、ないのやら。
またジョン・ヴォイドがアナコンダにこだわる理由が描かれなかったのも物足りない。あの執念深さは、金儲けのためでは納得しがたい。神学生だったみたいなので、アマゾンのアナコンダに神性でも見たのだろうか?

アナコンダにせよ、ジョン・ヴォイドにせよ、ただの敵で終わらせるのはモッタイナイ。敵に抗しきれない魅力がある時、物語はぐっとおもしろくなる。

アナコンダ
アナコンダ

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