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[レビュー1990年12月15日に発表された 

G-LOC Air Battle [Sega R-360] (AC)

遊園地がゲームセンターにやってきた

「G-LOC」は「アフターバーナー」の進化版。ゲーム内容はほぼ同じだが、椅子ごとひっくり返る「R-360」筐体が強烈だった。ちなみに「Sega R-360」という筐体に標準搭載されたソフトが「G-LOC」なのだが、私は「G-LOC」以外のゲームが搭載された「R-360」を見たことがないので、両者は同じものと認識していた。
(これほどの大型筐体がゲームセンターで遊べる時代になったのか!)
(このまま進化すれば、全国ゲームセンターにヴァーチャルリアリティ端末が配備されるんだろう)
などと考えていたが、実際は家庭用据え置きゲーム機がぐんぐん進化して、ゲームセンターは衰退してしまった。

発売当時、私は19歳。バイトを始めたばかりの身に、1回500円のプレイ料金は高かった。それでも何度か挑戦したが、ガックガクの動きに戸惑うばかりで戦闘に集中できなかった。操縦桿の動きと画面の動きと身体が感じる動きが一致しないのだ。
友人は加速度(G)や遠心力が再現されてないせいだと説明した。「たとえば車が曲がるときは外側方向に身体が引っ張られるが、静止した筐体を傾ければ内側方向にずり落ちるだけ。機体が右に曲がるなら筐体は左に傾けるべきだが、そうすると画面の向こうに見える室内の景色とギャップが生じる。なので密閉型ポッドにして発進時は後ろ、減速時は前、旋回は逆方向に傾ければ解決するはず」とコメントしていた。なるほどなぁと納得する。

このレビューを書いてるのは2016年で、あれから26年経ったが、友人が指摘した問題を解決するゲーム筐体や遊園地のアトラクションは見たことがない。体感ゲームもだいぶ衰退したが、アトラクションとして愛されてほしいジャンルだ。

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