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[レビュー2004年10月22日に発表された 

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙 Mobile Suit Gundam Seed Special Edition 3 - The Rumbling Universe

そしてラクスがやってきた

第3章は、第三次ビクトリア攻防戦から第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦まで(PHASE-41 - FINAL-PHASE)。

高速戦艦エターナルの艦長席にラクスが座ったときのショックは忘れられない。酸素欠乏症で頭がおかしくなったような少女が、まさかここまで戦局を左右しようとは。地球軍とザフト双方が疲弊し、中立していたオーブは壊滅、ラジオ放送で人心を掌握したラクスが一大勢力として躍り出ている。「SEEDはラクスの国盗り物語」と称されるのも頷ける。

そしてもう1人、終盤になってから大活躍するのがラウ・ル・クルーゼ。定番の仮面キャラだが、主人公のライバルじゃないし、大した戦績もないが、まさか本気で人類滅亡を画策していたとは。ずっと低空飛行だったのに、いきなり急上昇してきたよ。
人類に価値なしと断言する人間クルーゼ。異を唱える人外キラ。この2人の対立はおもしろい。キラの主張に根拠はなく、結局、暴力で解決することになる。このあたり、もう少し掘り下げてほしかったな。
クルーゼの爆発は急すぎた。プロヴィデンスガンダムはやたら強いんだけど、説得力の積み重ねがないから、不自然に見える。むしろクルーゼの言動にキラが悩まされ、フリーダムの能力が下がっていたのかもしれない。

ナチュラルとコーディネイターの衝突は、けっこうSF的なテーマだが、個人の感情がクローズアップされすぎて、大局がおざなりにされてしまった気がする。もったいない。総集編なら戦記のようにまとめられるかもと期待したが、ちがった。
終わり方も唐突すぎる。『機動戦士ガンダム』のラストで「この戦いの後、地球連邦政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた...」と言うようなナレーションがあれば、一気に歴史絵巻になったと思うよ。


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