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[レビュー1992年07月10日に発表された 

ユニバーサル・ソルジャー

Universal Soldier

設定の魅力を引き出せてない

ユニバーサル・ソルジャーを非人道的と非難するのはたやすいが、では生きた若者を危険な現場に投入すべきだろうか? ユニバーサル・ソルジャーは死人だから人権がない。恐怖や痛みにひるんだり、命令に逆らったり、秘密を漏らす心配もない。これほど使いやすい兵隊もないだろう。運用上の問題はあるが、それは追々解決されるはずだ。ユニバーサル・ソルジャーの設定には、強烈な説得力がある。
しかし映画は、難しいジレンマに踏み込むことなく、あっさり終わってしまった。小説も読んだけど、同じ。おもしろい設定なのに、もったいない。

後半は単純な追いかけっこになる。それはまだいいが、終盤の親子再会は納得しがたい。25年前に死んだ息子がふらりと帰ってきたら、驚くより恐れるだろう。拒絶、もしくは死別によって孤独になることは、ヒーローの必須条件のはず。どうにもツボを外している。

設定は魅力的。しかし映画はおもしろくなかった。

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