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[レビュー1988年01月10日に発表された 

武田信玄 (全50話) / NHK大河ドラマ

Takeda Shingen

「おのれをしんじよ」

『独眼竜政宗』の興奮を引き継いで観賞したので、かなりだるかった。『政宗』のあとでなければ、もう少し落ち着いて見られたかもしれない。時代的には40年ほど前の話なんだけどね。

致命的なのは、中井貴一が武田信玄のイメージに合わないこと。かといって新しい信玄像を確立するでもなく、最後まで違和感はぬぐえなかった。一方、ライバル上杉謙信を演じる柴田恭兵もイメージとはちがうんだけど、徐々に慣れてしまった。
とりわけ毘沙門天の言葉を自分でしゃべるシーンは圧巻。毘沙門天が謙信の口を借りて神託を下しているにしても、神ではなく自分を信じろというセリフは意味深すぎる。部下ではなく、自分を操るための自作自演なのか? この瞬間、このドラマの主人公は上杉謙信になった。

自分は謙信であり、毘沙門天である。信じればいいのだ。


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