北斗の拳 (実写映画) Fist of the North Star

1995年 外国映画 2ツ星 #北斗の拳 カンフー 文明崩壊後

「おまえは《北斗の拳》だ!」

2016年に鑑賞。もちろん映画の存在は知っていたが、期待もなかったのでスルーしていた。1995年と言えば、テレビアニメと漫画連載が終了してから7年後。ブームは去っていたが、『ストリートファイター』(1994)の翌年だから、日本のコンテンツが世界に広まることへの興奮はあった。

ストーリーはサザンクロス編のみを切り抜いており、シンがラスボス。ラオウとの対決まで描いた『劇場版 北斗の拳』(1986)よりシンプルにまとめられるはずだが、テンポは悪いし、盛り上がらないし、時系列は飛ぶし、状況説明はないしで、ひどいものだった。

拳激は、人間に実現可能なレベルになっている。ぽかぽか殴る百烈拳は、別の意味でショッキング。人体破壊もあるにはあるが、膨張のみで爆裂なし。悪辣な野盗どもカンフーでのしていく爽快感は欠片もない。
そもそもシンが格闘家を拳銃で倒しちゃうから、格闘技のありがたみもない。当然、北斗神拳が最強である理由もない。いやはや。

ケンシロウはシンをやっつけて、ユリア(鷲尾いさ子)と再会して、ハッピーエンド。旅を続ける理由もなくなった。

もうね、ヒーローをわかってない映画だった。

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