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[レビュー1995年11月18日に発表された 

鬼平犯科帳 劇場版

Onihei Hankacho Movie

これぞ時代劇

鬼平犯科帳を見るのは、本作が初めて。序盤は退屈だったが、平蔵が「たわけッ!」と叫んだところで引き込まれる。アクション時代劇に慣れていたので、チャンバラはいささか物足りない。しかし平蔵が気合いだけで、武闘派の凶悪犯を圧倒したのは驚いた。すごいな!
やがて本作は、平蔵という人物を描くためにあることを理解する。その人望の篤さ、情け深いが厳格な判断、ときおり見せる茶目っ気は、なかなか新鮮だった。端的に言えば、全方位で尊敬できる上司。こういうキャラクターは、もう見なくなったね。

ストーリーは前半と後半で別れており、あまり連続性はない。前半で証文をとられた若者が、後半であっさり死んでいるのは驚いた。こういう展開は池波正太郎らしい。平蔵と息子の関係が修復できたのか気になる。
ストーリ-、スケール的にはいまいちだが、長谷川平蔵というキャラクターに出会えたことで、本作は見る価値があった。

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