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[レビュー1987年01月04日に発表された 

独眼竜政宗 (全50話) / NHK大河ドラマ

Dokuganryu Masamune

「心の目で見ちょる!」

放映当時16歳。伊達政宗のことはちっとも知らなかったが、親父と一緒に毎週楽しみに見ていた。
これが私にとって最初のNHK大河ドラマ。それまでなかった斬新な演出が多かったそうだが、私はわからない。私にとっては本作こそが、本作のみが、NHK大河ドラマである。

伊達政宗は信長のように天下統一を成し遂げたわけでも、秀吉のように底辺から出世するわけでもない。支配階級に生まれたが、権力をつかむのは容易ではなかったし、おのれの才覚で伊達藩を反映させるものの、天下に躍り出るには時を逸していた。できること、できないことの狭間で全力で生き、円熟して老いていく姿がかっこよかった。まぁ、映像の意味がわかったのはずいぶんあとだけど。

本屋で背広姿の政宗(=渡辺謙)の写真を見たときは電流が走った。戦国武将も、現代人も、根っこは同じ。そう理解できたとき、私の中で過去の偉人たちへの興味が開花した。

2004年に仙台旅行して、伊達政宗ゆかりの場所を訪ね歩いた。歴史を知ると、現代も楽しくなる。いろんな意味で大きなものを与えてくれた作品だった。


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