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[レビュー1997年03月08日に発表された 

ドラえもん(18) のび太のねじ巻き都市冒険記

Doraemon: Nobita's Adventure in Clockwork City

そして神は去っていった

原作は62ページの途中あたりで絶筆し、藤子・F・不二雄の遺作となった。その事実を踏まえて見ると、意味が変わってくる。

「生命のねじ」によって動き出したガラクタたちは、藤子先生が創り出したキャラクターたち。自律進化をはじめたねじ巻きシティは、凶悪犯の乱入によって混乱する。これは制作現場のしがらみか? しかし種まく者(神)は「あとは君たちに任せる」と言って去っていく。このセリフが事件解決の原動力になった。
芝山努監督が述懐するように、遺作になることを前提に作られたような物語だ。

物語は物語だけで評価されるべきだが、例外もある。さようなら、ありがとう、藤子先生。


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