アイ,ロボット I, Robot

2004年 外国映画 3ツ星 サイボーグ ロボット:自律型 刑事・警察

なんじゃこりゃ?

アシモフはロボット工学三原則によって、ロボット=人間に反旗を翻すもの、という概念(フランケンシュタイン・コンプレックス)を駆逐した。その思いが詰まった短編集「われはロボット」と同じタイトルで、まさかロボットの叛乱を見るとは思わなかった。ひどい。タイトル詐欺だ。

アシモフの原作を忘れても、奇妙な点が多い。ウィル・スミスが演じるスプーナー刑事は、たとえ事故があったにせよ、未来世界に生まれ育ったとは思えない性格だ。現代からタイムスリップしたデモリションマンと言われる方が納得できる。
黒幕の存在も、サニーが自殺幇助した経緯も、ロボットが自我に目覚めるラストも唐突だ。未来世界を舞台にしたアクション映画を撮りたかったようだが、それならそれで、もっとシンプルなストーリーにすればいいのに。

ゆっくり文庫

腹立たしかったので、私なりに翻案した動画を作成した。ぜひ見てほしいし、できれば短編集も読んだもらいたい。

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