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[レビュー1987年12月01日に発表された 

ウォール街 Wall Street

倫理観が伝わってこない

額に汗して働くより、投資家になってボロ儲けした方がいい。多くの若者にそう思わせてしまった問題作。実際の内容は逆で、拝金主義のゴードンを蔑視しているが、野心家だったバドがみずからの地位を捨ててまで復讐を果たそうとする気持ちは、今ひとつ伝わらなかった。

いま見ると、感じ方がちょっとちがう。バドが怒ったのは、実業をしていなかったせいだろう。投資ばかりやっていたので、影響にびびってしまったのだ。そしてゴードンが怒ったのは、バドに対して真剣だったからだと思う。つまり2人は、うまくやれたと思うんだ。

あれから20年以上が経ち、投資マネーは実物経済を振り回すほど大きくなった。いまリメイクしたら、どうなるだろう? 金より大切なものを、ちゃんと示せるだろうか?

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