ゆりかごを揺らす手 THE HAND THAT ROCKS THE CRADLE
1992年 外国映画 3ツ星 ★妄想リメイク サスペンス 主人公は犯罪者 犯罪ペートンの目的はなんだったのか?
夫と子を亡くし、財産も奪われたペートンが、クレアを逆恨みしていることは冒頭に描かれる。だから興味は、クレアがいつ気づくかに向けられる。愚かなクレアはペートンを信じ切り、大切な人を次々に遠ざけてしまう。やがてクレアは真相に気づき、ぺートンをやっつる。あっけない。こんなストレートな映画だとは思わなかった。
ペートンが悪人だったとしても、一時は信頼した相手であろう。しかもペートンの怒りにも同情の余地がある。それを手にかけて平気なクレアの神経が信じられない。主婦としてやるべき仕事を使用人とベビーシッターに任せるようなアッパーミドルの階級意識では、「異物は排除」で当たり前なのか。どうにも釈然としない。
ぺートンはなぜ乳母としてクレアに近づいたのか? セレブで初産だったぺートンに、乳母の知識があっとは思えない。復讐のため勉強するにしても、クレアがベビーシッターを雇うとはかぎらない。そのへんの事情は明かされないが、クレアに対する強い執着が感じられる。その終着点が物理的な殴りこみだったのはがっかりだ。
ゆりかごを揺らす手は世界を支配する
The hand that rocks the cradles rules the world.
ぺートンの手は、世界を支配できなかったね。
妄想リメイク
いろいろ思うところがあったので、自分が見たかったストーリーを書き出してみた。それほど長くないので、ぜひ読んでほしい。