東海道お化け道中 Journey with Ghost Along Yokaido Road

1969年 日本映画 3ツ星 ファンタジー モンスター:妖怪 時代劇

じつは正統派の時代劇

『妖怪百物語』(1968-03)、『妖怪大戦争』(1968-12)と並ぶ「大映京都の妖怪三部作」の1つ。最後の作品になるが、妖怪の出番は少ない。ぶっちゃけ、ふつうの時代劇だ。

ストーリーは驚くほど正統派。悪党どもは本当に悪党だし、主人公は強く、スジがとおっている。生き別れの父を探す娘、娘を気に入った風来坊、風来坊が拾った書状を奪おうとするヤクザ、ヤクザにそそのかされた風来坊の旧友。配置も見事だった。
妖怪がいなくてもストーリーが成り立っている。実際、妻の骨で作ったサイコロの奇跡の方が怖かった。

派手な妖怪バトルを期待した人は肩すかしを喰らうだろうが、これはこれでおもしろかった。

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