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[レビュー1993年07月09日に発表された 

ザ・シークレット・サービス

In the Line of Fire

職人として死ぬか、凡人として生きるか

本作のクリント・イーストウッドは体力的に衰えている設定なので、追跡やアクションは大変。しかし減らず口はいつもどおりだし、若い女にもちょっかい出している。このへんのちぐはぐさが、暗殺者を怒らせたのかもしれない。

ストーリーはいささか単調。組み立て式のプラスティック銃がとんでもない威力だったり、そんな銃で撃たれても平気だったり、リアリティも薄い。しかしマルコヴィッチの存在感は大きく、映画の緊張感を保っている。変装シーンはリアルだった。

秀逸なのはラスト。悪役らしい捨て台詞を吐かなかったのは新鮮だった。代わりに残された留守番電話を、イーストウッドは無視して女といちゃつく。職人気質を貫いて居場所を失うくらいなら、引退して余生を楽しむってことか。なにやら劇中の話とは思えなくなってしまったよ。

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