レビュー  1964年08月11日  に発表された 

宇宙大怪獣ドゴラ
Dagora, the Space Monster

2ツ星

上空の怪異と地上の犯罪が、うまく噛み合ってない

時期的にはゴジラシリーズ4作目『モスラ対ゴジラ』(1964)の直後か。まだ怪獣映画にパワーがあったころだ。本作はあえて脱ゴジラを目指したのだろう。怪獣の露出をおさえ、人間ドラマに重きを置いている。大胆なアプローチだったが、成功したとは言いがたい。宇宙からの侵略者(上空)と、強盗団の追跡劇(地上)がぜんぜん噛み合っていない。変な外人マーク(ダン・ユマ)は魅力的だが、ストーリーから浮いている。謎の美女(若林映子)も美しすぎる。ドゴラを撃退できる特殊なダイヤを奪い合うとか、なにかしらのリンクがほしかった。

ドゴラは特殊な方法で撮影されたが、かなりの怪獣マニアでなければ、ドゴラ目当てに見る価値はないだろう。ただ60年代の北九州市の情景はおもしろかった。日本とは思えないほど空気がちがう。やたら角張った乗用車も現代人の目には奇異に写る。人の世の変化は、怪獣より興味深い。


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宇宙大怪獣ドゴラ