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[レビュー1975年12月20日に発表された 

劇場版 アクマイザー3

Akumaizer 3

「きみを怖がらせたくない!」

あらすじ

2万年前、地底空間(ダウンワールド)に移り住んだ一部の人類は、みずからを機械化してアクマ族となった。アクマ族は古くから人間をさらって奴隷にしていたが、ついに本格的な地上侵攻に乗り出した。
これに異を唱えたザビタンは脱走して、人類の味方になった。異形のため、ザビタンは人間にも正体を隠して戦った。ザビタンを始末するために派遣されたイビルとガブラは、ザビタンの心意気に惚れ込んで寝返った。3人はザイダベック号を強奪して、拠点とする。こうして「アクマイザー3」が結成された。

第1話『なぜだ?! ザビタンの反逆!』のブローアップ版。わかりやすくて、おもしろい。
裏切り者の悪魔が人類に味方するプロットは『デビルマン』(1972)に、人間体をもたないヒーローという試みは『ロボット刑事』(1973)に、リーダーの正義に2人が惚れ込む構図は『三匹の侍』(1963)を彷彿させるが、できあがった『アクマイザー3』は鮮烈で、オリジナリティがある。

異形でありながら親しみやすいデザイン。そこにザビタン(井上真樹夫)、イビル(矢田耕司)、ガブラ(八奈見乗児)の声が加わると、魅力は倍増する。
「覚えておいてくれ! おれは、ザビタン!」
「なんで、なんでぇな?」
「おまえはまだだれも殺していない」
「拙者はおぬしに惚れた!」
第1話の時点では、イビルとガブラはザビタンの惚れているだけで、人間を守る使命感はない。彼らは人間を愛してくれるのか、人間は彼らを受け入れられるのか。先の展開が楽しみだ。日本の特撮文化は素晴らしいね。

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