レビュー  1991年12月06日  に発表された 

ホームズとプリマドンナ(全2回) / 新シャーロック・ホームズ
SHERLOCK HOLMES: THE LEADING LADY

2ツ星

あまりにも長い

あらすじ

最新式の起爆装置が盗まれた。英国政府の重鎮であるマイクロフトは、シャーロック・ホームズに設計図の回収を依頼する。
事件の目撃者であるプリマドンナは、あの女性、アイリーン・アドラーだった。アイリーンは不審者を見ているはずだが、思い出すことができない。フロイトに催眠をかけてもらっても拒絶された。アイリーン本人は事件に興味がなく、ホームズと深い関係になろうとするが、ホームズは事件にしか興味がないため衝突してばかり。
容疑者が潜むオーストリアの総務大臣のパーティに、ホームズはアイリーンの愛人として、ワトスンはその従者として入り込む。その夜、アイリーンの服を着たメイドが、アイリーンと間違えられて殺される。
アイリーンは何を見たのか?

年老いた56歳のシャーロック・ホームズを、当時69歳だったクリストファー・リーが演じている。頭の回転は早いが、体力の衰えはいかんともしがたく、しょぼくれるホームズ。年相応にやれることをやるだけのワトソン。ハドソン夫人もすっかり老婆だ。アイリーンは原作より20歳ほど若く、ホームズとは親子ほど歳が離れて見える。アイリーンとホームズの関係(ボヘミアの醜聞)は描かれないので、なぜアイリーンがホームズにこだわるのか理解できない。またホームズも徹底的に求愛を無視し、自分は結婚できないと述べるが、これまた共感しづらい。ワトソンは道化役に徹しているが、ホームズがワトソンを尊重するシーンが随所に織り込まれており、ほほえましい関係に見える。アクションシーンもあるが、さっぱり盛り上がらない。年老いたホームズを描いているのに、なぜ無理をさせるのか? いろいろ盛り込んであるけど、練り込まれていないというか、うまく噛み合っていない印象を受ける。

ストーリーも散漫で、無駄なシーン、同じことの繰り返しがきわめて多い。前後編で3時間ほどあるが、半分以下に切り詰めればテンポがよくなっただろう。あとフロイトがやたら活躍するけど、プロットとして意味があるとは思えない。

おもしろいシーンもちょこちょこあったけど、そのために見る価値はないと思う。

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ホームズとプリマドンナ(全2回) / 新シャーロック・ホームズ