自由戀愛 Jiyuu Renai

2005年 日本映画 3ツ星 ドラマ 恋愛

自由恋愛はあるのか、ないのか?

あらすじ

明子(長谷川京子)は財閥の御曹司・優一郎(豊川悦司)のもとに嫁ぎ、何不自由ない暮らしを送っていた。ある日、女学校時代の旧友・清子(木村佳乃)が困窮しているのを知って、夫の秘書として雇ってもらえるよう手配する。ところが清子は優一郎に取り入り、正妻の座を奪ってしまった。旧友に裏切られた明子は、しかし女としての自由を得る。一方、清子は名家の重圧に押しつぶされていく。

女2人の対決より目を引くのは優一郎だ。なぜ彼は、2人の女性を均等に愛そうとするのだろう? 彼はポリアモリーなのか? あるいはだれも愛していないのか? まぁ、妻妾同衾は男のロマンと言えばそれまでだが、ドラマは核心部分に向き合わずに終わってしまう。

終盤のドキュメンタリータッチも意味不明。関東大震災の影響なんか本筋に関係ないだろうに。女性は、男性を捨てることによってのみ自由になれるのか? 自由恋愛など幻想に過ぎないのか? 結末に違和感を覚える。

大正初期の情景は素晴らしいが、そのためにドラマが散逸しちゃっているのは本末転倒だろう。

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