緯度0大作戦 LATITUDE ZERO / Ido Zero Daisakusen

1969年 特撮 4ツ星 異世界に召還

超科学のユートピアに招かれたら、あなたはどうする?

怪獣映画の1つと思っていたが、良質の冒険ファンタジーだった。散りばめられたSF要素が大人を説得し、魅了する。ラストの衝撃も心地よい。
留まれば幸福になれるが、持ち出せば失われる?
まるでおとぎ話だ。自分ならどうしただろうと考えると、なんだか切ない気持ちになる。おもしろかった。

しかし傑作とも言えない。中盤、マッケンジーとマリクの超科学合戦はエスカレートしていくが、特撮技術は安っぽいので、どうにも胸焼けしてしまう。裏話によると、予算の大部分をアメリカ側キャストに奪われて、特撮予算が不足していたとか。予算配分がしっかりしていれば、もっちいい作品になっただろうなぁ。

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