ALWAYS 三丁目の夕日 Always - Sunset on Third Street
2005年 日本映画 2ツ星 ドラマ 家族 日常を描く「昔はよかったな~」と錯覚させるための箱庭世界
再現された昭和33年(1958年)の情景はすごい。すごいんだけど、それだけ。ストーリー的に見るべき点はまったくない。それっぽい人情シーンを寄せ集めただけで、映画になってないよ。
過去が、まるで異世界のように描かれているのも違和感がある。
あの時代にはあの時代のよさはあっただろうけど、苦しさもあったわけで、無批判に絶賛する姿勢は受け入れがたい。だから、すべてが嘘っぽい。もし私が迷い込んだら、タイムスリップしたのではなく、宇宙人の実験場に連れてこられたと思うだろうな。
ただ、夕陽のイメージは素晴らしかった。
あんな気持ちで夕陽を見たことはないな。